ホーム > 野の花365日 > その日の花 3月19日 ノウルシ
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ノウルシ (トウダイグサ科) Euphorbia adenochlora |
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トウダイグサの仲間は生育環境に特徴のあるものが多い。早春の頃,湿った草地に群生しているならまずこのノウルシである。 しかし,ノウルシが好むような川沿いの湿った原野は,護岸工事で失われるか,あるいは放置されすぎて薮になってしまうかで,なかなかこの植物に適した環境が維持されていることは少ない。 おそらく,人類が河川を管理する以前は,川の氾濫によってできた広大な湿った原野を点々として暮らしていたのではないだろうか。 現在では,どこでも見られるというほど普通の植物ではないが,たいていは群生しているし,自生地は林の中や山奥などではなく,低地の開けた原野なので,花期であれば遠くからでも目につくことが多い。 【見わけ方】早春に咲くトウダイグサの仲間は,道ばたならトウダイグサ,林の中ならナツトウダイか,マルミノウルシ,海岸の岩場ならイワタイゲキであるが,湿った原野に咲くものはノウルシしかない。 詳しくはトウダイグサの仲間(会員のみ)へ。 【ひとくちメモ】トウダイグサの仲間に共通する特徴だが,ノウルシの茎や葉を切ると乳液が出る。これがウルシに似ているというのでこの名がついた。 |
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