ホーム > 野の花365日 > その日の花 4月30日 オオバキスミレ
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オオバキスミレ (スミレ科) Viola brevistipulata |
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黄色いスミレに関するイメージは,地域によってまったくちがう。 太平洋側の都市に住む人にとっては 「黄色のスミレってあるんですか?」 と存在そのものを知らない人が多い。 そして,存在を知っている人にとっては,簡単には見られない稀産種である。 確かに太平洋側に生える黄色いスミレといえば,キスミレぐらいしかなく,本州では簡単には見ることのできないめずらしいスミレだ。 しかし,日本海側の人にとっては,場所にもよるが,オオバキスミレは圧倒的な普通種である。 新潟県の山古志村周辺では「キチョッパ」と呼んで山菜として利用されることもある。ただし,ウドやゼンマイなどとちがって高級品というわけではなく,今では積極的に使う人は多くないようだ。 私もまだ一度もキチョッパの料理は食べてみたことがない。 【見わけ方】キスミレは太平洋側に生える。葉に光沢がなく乾いた草原や明るい林が自生環境だ。オオバキスミレは日本海側に生え,葉に光沢があり,雪どけあとの湿り気のある斜面などに群生する。 詳しくは黄色のスミレ基本3種(会員のみ)へ。 【ひとくちメモ】広義のオオバキスミレは中国地方から北海道まで分布するが,いくつかの亜種変種に分けられている。中間型もあり明確な識別は難しい。 |
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