ホーム > 野の花365日 > その日の花 5月3日 イチリンソウ
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イチリンソウ (キンポウゲ科) Anemone nikoensis |
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なんといういい響きのいい名前だろう。 実物も知らず,写真も見たことのない頃に,まずこの名を聞いて見てみたいものだと感じたことを覚えている。のちに見た実物もその名にふさわしく清楚でやさしげな植物だった。 どちらかといえば日本海側よりも太平洋側,東日本よりも西日本でよく見かけるが,それほどはっきりした傾向ではない。 咲いている場所は,たいてい沢に沿った落葉樹林で,ほかにもニリンソウやヒナスミレ,ネコノメソウの仲間などが咲いている早春の花園であることが多い。 【見わけ方】ニリンソウがあれば,サンリンソウというのもある。イチリンソウは必ず一本の茎に1輪の花がつくが,ニリンソウやサンリンソウは1-3輪がつき定まらない。 この中でニリンソウだけは茎葉に葉柄がなく,葉が茎にえりまきのようについているのが特徴である。 サンリンソウは,イチリンソウより花がずっと小型で,葉の切れこみが粗い。亜高山帯に生える。 詳しくはイチリンソウの仲間(本州以西編)(会員のみ)へ。 |
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