ホーム > 野の花365日 > その日の花 5月12日 ツルシロカネソウ




5月12日[その日の暦]

 
   ツルシロカネソウ (キンポウゲ科) Dichocarpum stoloniferum

うっかりすると気がつかずに通り過ぎてしまうような小さな花だが,春の落葉樹林の林床にふさわしい清楚で可憐な花である。
シロカネソウの仲間は,恥ずかしそうに花を半開きにするもの,また,開くにしてもよほど天気がよいときに限られているものが多いが,ツルシロカネソウは,比較的ストレートに自分を表現する花である。くもり空でもよく花が開いているのは,この仲間としては稀な部類だろう。
白い花びらのような部分は萼片にあたり,ほんとうの花弁は,雄しべのように見える黄色い部分である。ルーペでよく見ると先端は盃のような形をしているが,種によってこの部分の形に特徴があり,重要な識別ポイントとされている。

【見わけ方】
ハコネシロカネソウは花がひとまわり小型で,匐枝を出さないか,出してもごく短い。
詳しくはシロカネソウの仲間(会員のみ)へ。

2003年5月13日 静岡県富士宮市
キャノンEOS-1Ds  タムロンSP90mmF2.8 f6.73 絞り優先オート(-1)  1/ 64秒 ISO100 AWB sRGB


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