ホーム > 野の花365日 > その日の花 5月23日 Paeonia lactiflora
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Paeonia lactiflora |
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ウラジオストクでは6月になると市中でシャクヤクの切花を売る花売りが目立つようになる。この花売りたちが売っているのがこのPaeonia lactifloraで,日本でも古くから栽培される園芸品のシャクヤクの原種でもある。 沿海州では決して稀な種ではなく,郊外に車を走らせれば,草原や林縁にいくらでも咲いているのを見ることができる。ただし,冒頭で書いたように,切花として街で売る人も多いので,へし折られた群落を見ることもある。 幸い,根ごと掘り取られるわけではないので,そうそう数を減らすことはないのだろう。 花の色は白色のものが多いが,写真のように美しく紅紫色を帯びるものもある。 アツモリソウやフタマタイチゲなども咲く6月,ウラオストクは人も自然も短い夏を謳歌し始める。 【ひとくちメモ】日本には同じ仲間に,ヤマシャクヤクやベニバナシャクヤクがある。 |
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