ホーム > 野の花365日 > その日の花 6月4日 オカタツナミソウ
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オカタツナミソウ (シソ科) Scutellaria brachyspica |
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松林でハルゼミが鳴く頃,沢に近い林の中でこの花に出会う。早春から今まで次々に咲く花に振り回されるように時を過ごしてしまうが,この頃になると,ちょっと一息つけるというか,季節の動きも落ち着いてくる。 晴れると,肌を射るように強い光線,少し山道を駆け登ると噴出す汗。いよいよ夏の到来を感じさせる季節である。 たいていは,すでに葉を広げた落葉樹林の下で,木洩日でまだらになった光線を四苦八苦しながら整えて撮影しなければならない。この日は理想的な曇りの日で,この植物を撮るにはこの上ない条件だった。 しかし,あまのじゃくなもので,出来上がった写真を見ると,少し木洩日の雰囲気があった方が,季節感が出たかなあ,などとないものねだりをしてしまう。 【見わけ方】タツナミソウの仲間は識別が難しい。似たものが多い中でオカタツナミソウは比較的わかりやすいもの。花序が縦長にならず,花がつく場所にあまり段差がないのがひとつの特徴。ほかに,上部の葉が下部の葉より大きいこと,葉の裏面に腺点があることなどもいいポイントになる。 |
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