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6月24日[その日の暦]

 
   ハマイブキボウフウ (セリ科) Libanotis ugoensis

しばらく植物を観察していると,「苦手」なグループができてくる。種類が多くてしかも似ているグループである。まず最初にその苦手なグループとなるのはセリ科ではないだろうか。
似ているだけでなく,構造が細かいので,細かいところを観察しないとなかなか識別できない。専門的な図鑑には,果実の断面の油管が重要な識別点としてあげられている。
これでは初心者にはお手上げだが,実際は見慣れてくると,葉の分岐のしかた,総苞片,小総苞片の数,果実の形などでけっこう見わけられるようになる。
また,花が小さくて構造が細かいだけに,カメラマンにとって審美眼を研ぎ澄ますのにも格好の被写体であるとも言える。

【見わけ方】
ハマイブキボウフウイブキボウフウと分けない説もあるが,花期にも違いがあり一応分けておくべきではないかという気がする。本州中部で見るイブキボウフウは8-9月が花期だが,東北の海岸で見るハマイブキボウフウは,6-7月が花期で,8月半ばには完全に枯れていた。学名上はハマイブキボウフウLibanotis ugoensisが基準変種で,イブキボウフウはvar.japonicaである。

1998年6月24日 青森県権現崎
ペンタックスZ-1P タムロンSP90mmF2.8 f6.7 絞り優先オート フジクローム・プロビア100


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