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ノコンギク (キク科) Aster microcephalus var. ovatus |
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野菊の代表といえば,まずノコンギクをあげたい。日本のほとんどの地域で,もっとも普通に見られることに加えて,野菊らしい品格を兼ね備えているからである。 もうひとつ,日本特産...,といいたいところだが,これには多くの異説があって,すっきり断言できない。 大陸に産する種の種内分類群に位置づけられた文献も多い。ここでは,ノコンギクを独立種として扱う説に従っているが,そうなるとややこしいことに,学名の先取権の関係から,渓流型変種のセンボンギクが基準変種で,ノコンギクは変種ということになってしまう。Aster microcephalus var. ovatusという学名には,そんないきさつがある。 しかしながら,ノコンギクという種は,日本の多くの環境にうまく適応しているからこそ数が多いのである。日本を代表する野菊であることは,植物学的に見ても,異論はないだろう。 |
1998年11月4日 福井県小浜市
ペンタックスZ-1P タムロンSP90mmF2.8 f5.6 絞り優先オート フジクローム・プロビア100 |
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