ホーム > 野の花365日 > その日の花 10月8日 オオオナモミ
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オオオナモミ (キク科) Xanthium occidentale |
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子供の頃は「トゲトゲ爆弾」という名のかっこうの遊び道具だった。敵(遊び仲間)めがけて投げつけると,おもしろいように衣服にひっつく。頭髪に絡まろうものなら,ちょっとやそっとでは取ることができない。幼い子供の頭につくと,泣いてしまうこともあった。 オオオナモミという名を知ったのはいつごろだろうか。オナモミやイガオナモミがあることを知ったのも,ずいぶんあとのことだ。 オナモミだけは在来種で,イガオナモミもオオオナモミも外来種とされている。しかし,オナモミも古い時代に渡来したものではないかという説がある。 現在,よくみかけるのは,ほとんどオオオナモミだ。在来といわれるオナモミは,すっかり追いやられてしまったようである。 オオオナモミの果胞は,オナモミのものより大きく,刺も鋭い。トゲトゲ爆弾は「外国製」の方が威力も強力なのである。 【ひとくちメモ】オナモミの仲間の果胞には種子がふたつ入っていて,ひとつは翌年発芽するが,もうひとつはしばらく休眠するという。発芽時期をずらして,環境の変化をかいくぐり,子孫を残そうとする戦略だ。 |
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