ホーム > 野の花365日 > その日の花 12月28日 アレチマツヨイグサ
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アレチマツヨイグサ (アカバナ科) Oenothera parviflora |
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冬を放射状に葉を広げた姿で耐え忍ぶ野草は多い。最初は明るい緑色だが,朝夕の寒さが強まるにつれて,わびた鉛色が加わり,霜が降りる頃になると重厚な赤褐色に染まっていく。 専門家に説明を求めればアントシアンとカロチノイドといった言葉を出して解説するだろうが,右脳型の人間にとっては,どうしても冬の寒さを耐え忍んでほほを赤くしているとしか見えない。 アレチマツヨイグサは荒地にはびこる帰化植物。マツヨイグサの仲間ではもっとも都市近郊に多く,害草化している。しかし,この姿を見ていると,どんな帰化植物も,異国の地でけなげに生き抜く生命のひとつであることを実感するのである。 |
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