ホーム > 野の花365日 > その日の花 3月23日 ニリンソウ
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ニリンソウ (キンポウゲ科) Anemone flaccida |
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初夏の上高地といえば,有名なのは残雪の穂高とケショウヤナギの新緑,そしてこのニリンソウの群落である。年によっても微妙な違いがあるので,なかなかいい時期にあわせるのは難しいが,2002年雑誌の取材で編集者のWさんが設定した日程は,ドンピシャだった。 この時期の上高地ほど,緑という色を堪能できるところは,緑豊かな日本といえどもほかにあるまい。 ケショウヤナギやカラマツのやわらかいグリーンが掛け値なしで美しいこともあるが,ズミやニリンソウの白が,その印象をいっそうさわやかなものに高めていることも無視できないだろう。 【見わけ方】サンリンソウはよく似ているが,自生地はさらに標高の高い亜高山帯に多い。名前どおりひとつの茎から3輪の花が咲くとは限らず,むしろ1-2輪が多い。ニリンソウも,3輪つくこともあるがやはり多いのは1-2輪のものだ。確実な見わけ方は,ニリンソウは茎葉に柄がなく茎に直接つくが,サンリンソウの茎葉には柄がある。 詳しくはイチリンソウの仲間(本州以西編)(会員のみ)へ。 【ひとくちメモ】ニリンソウは山菜としても親しまれている。特に北海道では低地にもたくさん自生しているのでよく使われる。 |
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