ホーム > 野の花365日 > その日の花 4月3日 コガネネコノメソウ
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コガネネコノメソウ (ユキノシタ科) Chrysosplenium pilosum var. sphaerospermum |
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黒々と苔むした林床。 ほおにあたるひんやりとした湿り気を含んだ空気。 ブナの林冠からところどころのっぽのツガやモミが頭を出す針広混交林。 西南日本の太平洋側の1000mほどのところにいくと,こういった特徴的な雰囲気の植生がある。そんな林では必ずといっていいほど目にする特徴的なものがある。コガネネコノメソウもそのなかのひとつである。 萼裂片があざやかな黄色をしているので,ネコノメソウの仲間としてはめだつほうだが,いかんせん小さいので,まるで苔に花が咲いているようである。あまりびっしりと群生することもなく,たいていは点々とこぼれ落ちるように咲いている。 静謐な林にはふさわしい野草だ。 【見わけ方】1999年によく似たトウノウネコノメソウが発表された。コガネネコノメソウによく似ているが,以下の点が違うとされている。( )内はコガネネコノメソウ。 根生葉の柄は9-20mm(4-10mm)。子房は萼の1/4ほどどのところにある子房中位かほとんど上位。(子房中位)。 雄しべは萼裂片から突き出す(雄しべは萼裂片より短い)。分布は岐阜県。 また,変種のヤマシロネコノメソウも京都府から報告されている。 詳しくはネコノメソウの仲間(基本編)(会員のみ)へ。 【ひとくちメモ】大型で毛の多い変種オオコガネネコノメソウを認める見解もある。 |
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