ホーム > 野の花365日 > その日の花 4月2日 ニオイタチツボスミレ
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ニオイタチツボスミレ (スミレ科) Viola obtusa |
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タチツボスミレに似て香りがよい。最初はなかなかタチツボスミレと見分けがつかないが,少し慣れてくると遠目にもおおよその見当がつくようになる。 ぽかぽかした日だまりに咲いているところに出逢うと,名前どおり甘いいい香りがする。暖かい日の午前中によく香ることが多いといわれるが,そういった条件では新しい花が開くことが多いことと関係があるのかもしれない。 近縁の,タチツボスミレやナガバノタチツボスミレは普通ほとんど香りはない。タチツボスミレの仲間でほかに顕著な香りがあるのは,日本海側に多いテリハタチツボスミレぐらいだろう。 どうして香りのある種とない種があるのか,そういった研究は聞いたことはないが,ひょっとすると一見香りがないように感じられる種も,実は人間には感じられない別の香りで虫を呼んでいるのかもしれない。 【見わけ方】タチツボスミレによく似ているが次の点で識別できる。 花の中心部に白い部分がはっきりしている。花弁と花弁がすきまなくまとまって咲く。葉は卵形で,先端はつまんだようにとがらない。 詳しくはタチツボスミレ基本6種(会員のみ)へ。 【ひとくちメモ】ニオイタチツボスミレはタチツボスミレの仲間ではもっとも日当たりのよいところを好む。山地の尾根すじの開けたところや,明るい落葉樹林などに生える。 |
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