ホーム > 野の花365日 > その日の花 4月19日 エイザンスミレ
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エイザンスミレ (スミレ科) Viola eizanensis |
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葉も花も美しいスミレである。地域によっては決してめずらしい種類ではなく,けっこう普通に見られるのもうれしい。 典型的な自生環境は沢に沿った落葉樹林だが,比較的日陰でもよく花を咲かせる。少し日が入れば,杉林の下で咲いていることもある。 よく似たヒゴスミレは,渇き気味の明るい林や草原に生える。どちらも日本では本州以西に分布するが,大陸にはヒゴスミレだけがあり,エイザンスミレは自生しない。 この2種は簡単に交雑種を作り,しかも次世代を作る能力,すなわち稔性をもつという。 自生環境をたがえることによって,お互い別種として生えているが, 【見わけ方】ヒゴスミレはよく似ているが,葉の切れこみが細かく,ほぼ5裂し,広げるとシルエットが五角形になる。エイザンスミレの葉は明らかに3裂し,広げたときのシルエットは三角形。中間的な個体も見られることがある。交雑種が稔性を持つので,その点で雑種を確定的に見わけることが難しい。 詳しくは葉の切れこむスミレの仲間(会員のみ)へ。 |
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