ホーム > 野の花365日 > その日の花 5月15日 エゾムラサキ
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エゾムラサキ (ムラサキ科) Myosotis sylvatica |
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「上高地にワスレナグサが咲いていた」 そう聞けばたいていこのエゾムラサキである。海苔の佃煮に似た商品名のものがあったが,「江戸紫」ではなくて「蝦夷紫」である。 ワスレナグサはヨーロッパ原産の植物で,信州や東北地方などでは,時々野生化しているのを見かける。 一方,エゾムラサキはれっきとした在来種だが,自生地は限られていて,信州や北海道などに点々と知られるだけで,どこでもお目にかかれるものではない。 しかし,上高地には個体数が多く,5月下旬から6月に歩けば,たやすく見ることができる。 【見わけ方】ワスレナグサは外見はそっくりだが,より湿り気のあるところに生え,萼の切れこみが浅く,毛は圧毛のみがある。エゾムラサキの萼は深く裂け,毛はカギ状。 |
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