ホーム > 野の花365日 > その日の花 7月11日 Cyperopedium flavum
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Cyperopedium flavum |
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標高3300mのチベット人の村はわずか100戸ほどだが,村の診療所には医師が4人もいる。中国の医療体制はたいしたものだと感心した。 もっとも,そこの所長である林(リン)さんにいわせると,自分以外の3人は研修医みたいなものであまり役に立たないという。診療所を訪ねると,たいてい4人で雀卓を囲んでいる。100戸ばかりの村にそうそう患者はいない。あとの3人はひょっとして麻雀要員だろうか。 中国の医師といえば植物に通じている漢方医である。知り合うきっかけは林さんの子息が薬用に採集していたスミレを見せてもらったことだった。 翌年,黄色いアツモリソウの咲く谷があるというので案内してもらった。沢に沿った急斜面にはどこまでも点々とこのCyperopedium flavumが咲いている。まさに桃源郷と呼ぶのにふさわしい谷だった。 |
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