ホーム > 野の花365日 > その日の花 7月14日 ミヤマオダマキ
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ミヤマオダマキ (キンポウゲ科) Aquilegia flabellata var. pumila |
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「目のさめるような」青紫である。 北海道では海岸にもあるが,本州では高山の岩場で目にすることが多い。 山地帯のヤマオダマキが渋い色で森の縁や草原に咲いているのに対して,色も自生環境も対照的である。 また,ヤマオダマキが完全に夏の花であるのに対して,ミヤマオダマキは花期が早く,高山では春の花の部類である,キバナノコマノツメやミヤマアズマギクなどと同時に咲いている。 もっとも,高山帯の春は7月にかかるので,実際には山麓でヤマオダマキ,稜線ではミヤマオダマキが同時に咲いているということになる。 礼文島で花のアップを撮影しようとしたら,たくさん咲いている花がことごとく距の部分が何者かに食い破られている。この部分には蜜が入っていて,本来は昆虫が花にもぐってこの蜜を吸ううちに背中や腹に花粉をつけるという仕組みだが,植物の意に反して花弁を食い破って蜜を盗んでいく昆虫がいる。 文字どおり蜜泥棒で,これを盗蜜と呼ぶ。スミレやエンゴサクなど同じように距に蜜をためている花ではしばしば同じ現象が見られる。 【見わけ方】詳しくはオダマキの仲間(会員のみ)へ。 【ひとくちメモ】オダマキの語源は糸を巻く道具苧環に花の形が似ているから。 |
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