ホーム > 野の花365日 > その日の花 1月17日 セリバオウレン
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セリバオウレン (キンポウゲ科) Coptis japonica var. dissecta |
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越前の山奥を歩くと,山の中で忽然とオウレンの畑に出会うことがある。畑とはいっても落葉樹林を切り開き下草を刈り,かわりにオウレンを植えたものである。薬草として栽培されているもので,収穫までに4-5年もかかるそうである。 オウレンの生育に適しているということは,ほかの春植物の生育にも都合がよく,周辺ではカタクリ,キクザキイチゲ,スミレサイシンなどが「雑草」として生えていることも多い。 栽培されているものはセリバオウレンの一系統であり,越前のものは栽培品種としてエチゼンオウレンと呼ばれることもある。 写真は純然たる野生のものである。 【見わけ方】セリバオウレンはオウレン(キクバオウレン)の変種で,オウレンが主に日本海側に多いのに対して,太平洋側に多い。しかし,西へ行くに従って日本海側でもセリバオウレンが多くなる。葉が細かく切れ込むのがオウレンとの違い。さらにコセリバオウレンを認める見解もある。 【ひとくちメモ】オウレンの薬効は主に胃健,整腸。日本では福井県や兵庫県,鳥取県などで栽培されている。 花には雄花と両性花がある。 |
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