ホーム > 野の花365日 > その日の花 2月17日 キンギンソウ
|
|
|
|
キンギンソウ (ラン科) Goodyera procera |
|
早春の頃南西諸島の渓流を歩くと必ずといっていいほど目につく植物である。花は地味だが,これでもランの仲間である。もっとも,花が美しいがゆえに盗掘されてしまうより,目立たないほうが植物としては幸せかもしれない。 花の色は白だが古くなると黄色を帯びてくるので,花序が白と黄色のまだらに見える。この状態を金と銀に例えたのが名の由来だ。 ちょっとほめすぎという感じもするが,まだ本州では肌を刺す寒風が吹く頃,ぬるんだ渓流に足を浸しながら,この花が咲いているのに出会えば,やはり春を感じずにはいられない。 【見わけ方】シュスラン属Goodyeraは日本に13種ほどあるが,南西諸島や小笠原に,めずらしい種類が多い。ミヤマウズラなども同じ仲間。 【ひとくちメモ】西表島などの渓流には,キンギンソウのように渓流にしか生えない植物が多い。ヤエヤマスミレ,シマタムラソウなどが代表的なもの。 |
|
||
|