ホーム > 野の花365日 > その日の花 3月31日 タチシオデ
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タチシオデ (ユリ科) Smilax nipponica |
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白馬でペンションをやっているFさんを訪ねたとき 「なんだとおもう?マヨネーズで食べてごらん」 と出してくれた一皿がある。 「アスパラガス...?」 いや,味も食感もアスパラガスそっくりだが,それならそんなこと聞くはずはない。それが,タチシオデを食べた最初だった。 考えてみればアスパラガスもタチシオデも同じユリ科である。 このあと,蔓を伸ばしてあまり華やかとはいえない球形の花序を作る。この時期になるとこの植物にあまり目を向ける人はいない。むろん,食べるのにも適さない。 近縁のシオデも同じように食べられる。むしろ東北地方などではシオデの方が一般的だろう。山菜としては「ひでこ」と呼ばれる。「シオデ」がなまったものといわれるが本当だろうか。 もうちょっと艶っぽい話でも秘められていないものかと,ちょっと気になる。 【見わけ方】シオデはそっくりで山菜としては区別する必要はないようだ。タチシオデでは,雄花の花被片は反りかえらないが,シオデでは反りかえる。 【ひとくちメモ】当サイトではユリ科として扱っているが,Smilaxシオデ属(サルトリイバラ属)を含むシオデ亜科をSmilacaeaeシオデ科として独立させる見解もある。 |
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