ホーム > 野の花365日 > その日の花 4月1日 ソメイヨシノ
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ソメイヨシノ (バラ科) Prunus x yedoensis |
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3月も半ばを過ぎると,マスコミは各地の桜の開花状態を一斉に伝える。東京で桜が開花しようものなら,テレビでもよほどの大ニュースがない限り,政治や経済の話題をさしおいて,トップニュースになる。国民がこぞって,花が咲いた,散ったといって一喜一憂する。こんな国は世界ひろしといえどほかにあるまい。 経済には閉塞感がただよい,子供の虐待や通り魔事件など社会不安の材料が増えたとはいえ,まだまだ日本は平和だという証でもあろう。もっとも,平和でなかった時代には,逆に桜への親近感が戦争に利用されたいきさつもある。「咲いた花なら散るのは覚悟」 個人的には,提灯をたらして桟敷のような宴をはるいわゆる花見は好みではないが,満開のソメイヨシノを目にすると,その下で一献傾けたいという気がするのも,わからないわけではない。 平和であればこそ桜の下の盃である。 【見わけ方】ソメイヨシノは江戸時代に作出された園芸品種で,エドヒガンとオオシマザクラを交配したものではないかといわれている。 【ひとくちメモ】多くの桜の名所はこのソメイヨシノだが,北海道ではエゾヤマザクラになる。 |
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