ホーム > 野の花365日 > その日の花 4月17日 キスミレ
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キスミレ (スミレ科) Viola orientalis |
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「黄色いスミレがある」このスミレのことをいうと,まず最初に驚かれる。 しかし,日本のみならず世界中で黄色のスミレは決してめずらしいものではない。特に高山や高緯度に多い傾向も世界的にあてはまるだろう。 このキスミレは,低地に見られる種だが,日本では分布がかなり限られている。何らかの要因で大陸的な乾燥した草原や疎林が保たれているところでしかお目にかかれない。 大陸では朝鮮半島から中国東北部,ロシア沿海州では普通に見られる。日本の北限は山梨県で北緯36度ほどだが,ロシアでの北限は北緯50度付近まで達している。 氷期から現在にいたる間の,気候の変動,火山の噴火,人類の活動など,さまざまな要因が折り重なって,現在の分布が形作られていると考えることができる。 【見わけ方】日本海側など多雪地や北日本には,オオバキスミレの仲間が分布する。葉に光沢があり,葉先が細くとがる。 高山には,キバナノコマノツメやタカネスミレの仲間が分布する。葉は円形で,側弁が上方に反り返る。 詳しくは黄色のスミレ基本3種(会員のみ)へ。 【ひとくちメモ】キスミレの種小名はorientalis。「東洋のスミレ」を意味する。 |
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