ホーム > 野の花365日 > その日の花 6月10日 シロバナノヘビイチゴ
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シロバナノヘビイチゴ (バラ科) Fragaria nipponica |
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シラビソの香り。メボソムシクイの声。雲間から時折そそがれる夏の日差し。 シロバナノヘビイチゴの印象は,そんな亜高山帯の景観とともに心に焼きついている。よく似たノウゴウイチゴは日本海側に分布するもので,やはり亜高山帯に多いが,自生地の雰囲気はずいぶんちがう。ブナ林と捻じ曲げられたササの薮が日本海側の亜高山の象徴である。 太平洋側の亜高山帯は,日本海側には発達しないシラビソやコメツガの針葉樹林にその雰囲気を特徴づけられているといっていいだろう。 スプリングエフェメラルが咲き乱れる低山の春,そして稜線に高山植物が咲き乱れる夏山,その狭間に,ひっそりと訪れる亜高山帯の春の精である。 【見わけ方】ノウゴウイチゴは花弁が7-8枚,シロバナノヘビイチゴは5枚。前者は主に日本海側に,後者は主に太平洋側に分布する。 詳しくはオランダイチゴの仲間(会員のみ)へ。 |
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