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【漢字名】黄菫
【別名】イチゲキスミレ |
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キスミレ 花正面。唇弁に比べて上弁と側弁が大きい(静岡県朝霧高原) | キスミレ 花側面。花弁の裏側は紅紫色を帯び,距はごく短い(静岡県朝霧高原) | キスミレ 花の中心。側弁の内側には突起毛が,花柱の両側面に長い毛が生える(熊本県阿蘇町) | キスミレ 茎葉。心形で粉を吹いたような緑色(熊本県阿蘇町) | キスミレ 茎葉の裏面。白っぽくて紅紫色を帯びることもある(熊本県阿蘇町) | キスミレ 根生葉は茎葉よりも基部が心形に食いこむ(熊本県阿蘇町) | キスミレ 柱頭上面。両側面に長い毛が生える(熊本県阿蘇町) |
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キスミレ 托葉。三角形で縁に鋸歯がある(静岡県朝霧高原) | キスミレ 果(大分県由布岳) |
キスミレ 山焼きあとの焦げた草原を埋める群落。大分県から熊本県にかけての高原地帯では,こういった景観はめずらしくない。 1995年4月17日 熊本県南小国町 |
キスミレ 中部地方のものは小型で繊細な感じ。1991年3月29日 愛知県豊橋市
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キスミレ 九州のものは大型で花数も多い。 1995年4月17日 熊本県南小国町
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フォトエッセイ(野の花365日のキスミレより) |
「黄色いスミレがある」このスミレのことをいうと,まず最初に驚かれる。 しかし,日本のみならず世界中で黄色のスミレは決してめずらしいものではない。特に高山や高緯度に多い傾向も世界的にあてはまるだろう。 このキスミレは,低地に見られる種だが,日本では分布がかなり限られている。何らかの要因で大陸的な乾燥した草原や疎林が保たれているところでしかお目にかかれない。 大陸では朝鮮半島から中国東北部,ロシア沿海州では普通に見られる。日本の北限は山梨県で北緯36度ほどだが,ロシアでの北限は北緯50度付近まで達している。 氷期から現在にいたる間の,気候の変動,火山の噴火,人類の活動など,さまざまな要因が折り重なって,現在の分布が形作られていると考えることができる。 |
【ひとくちメモ】 キスミレの種小名はorientalis。「東洋のスミレ」を意味する。 |
【見わけ方】 日本海側など多雪地や北日本には,オオバキスミレの仲間が分布する。葉に光沢があり,葉先が細くとがる。 高山には,キバナノコマノツメやタカネスミレの仲間が分布する。葉は円形で,側弁が上方に反り返る。 詳しくは黄色のスミレ基本3種(会員のみ)へ。 |
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